リンゴの皮むき
抽象度の高い人と低い人の間には、見えない階段があります。
例えば、アップルパイを作るためのリンゴの皮むき。
抽象度を高く見ると、明日来てくれるAさんを喜ばせる為に、色んな味付けをして調理する為の1つの作業=リンゴの皮むき。
抽象度を低く見ると、単なるリンゴの皮むき。
抽象度を高く持つ事は、目的を意識する事が必要。
誰に何をしてどんな感情になってもらうか。
抽象度を低くするには、具体的な作業を見る。
ただし、抽象度が低いと、本来の目的が見えなくて、色んな方法に迷ってしまう。
例えば、アップルパイのリンゴであれば、外側の皮むきなんかは、そこまで綺麗さは求められない。
しかし、抽象度が低い視点でいると、皮は一枚で続けて剥いた方がいいのか、皮は何ミリで剥かなければならないのか等。
本来の目的には影響のない事を気にしてしまうのだ。
抽象度が高い視点の人が「それは気にしなくていいんだよ」と言っても、人によっては気になって仕方ないから止められない。
例え話で書くと、「そんな事あるわけないよ」と思われる方がいるかもしれない。
しかし、意外とその視点にハマってしまうと分からないものだ。
今思い返すと、私が以前の仕事で気にしてた事は「どうでも良い事」だ。笑
先述の話でもあるが、「抽象度の高い人」から「抽象度が低い人」への言葉は、往々にして聞き入れられない。
「いやいや、それよりも今の目の前の問題を解決したいんだよ!」という感じ。
なぜなら、抽象度の高い人と低い人の間には、見えない階段がある。
階段で例えると、抽象度の高い人はマンションの20階、抽象度の低い人はマンションの2階。
そもそも何を言ってるか分からない。
しかし、この階段は「ある」事に気付くことで、いくらでも登れる。
まずは、目の前の作業が何に繋がるのか、目的を意識することだ。
目的が決まれば、方法なんていくらでもある。
リンゴの皮むきも、包丁なのかピーラーなのか、はたまた人に剥いてもらうのか。
目的はAさんが美味しいと言ってくれるアップルパイだ。
最近の自分は視野が狭かったなと気付いたので書いてみました。